木古内町病院事業管理者　兼

木古内町特別養護老人ホームいさりび施設長　小澤　正則

誰しも住み慣れた地域で最後の尊厳をもって生き続けることを願っています。

もし、体調を崩し自分での生活に支障が起きた場合には病院へ入院しますが、高齢者の場合は複数の治りにくい病気を抱えているため、治すよりも日常生活が可能な範囲で病気とうまく付き合うことの必要な場合があり、長期に渡って介護者の援助が必要になります。

ご家族が介護にあたるのは理想ですが、これが困難な場合は他人の支援が必要になり、この支援の仕組みのひとつに当施設「いさりび」があります。

「いさりび」は、木古内町国民健康保険病院と同じ木古内町病院事業が一括して運営する「介護老人福祉施設」として、次の特徴を備えています。

1. 木古内町国民健康保険病院と密接に連携し、医療依存度の比較的高い方の介護を提供することができます。
2. 医師や看護師による健康管理と療養上の指導が日常的に行われており、入所者が希望すれば「看取り」が可能となるよう努力しています。
3. 施設は、利用者の個性や生活リズムを尊重するために一人ひとりが個室に居住し、その１０人を単位とした小規模のユニットケア型介護を行っています。
4. 短期入所者も積極的に受け入れており、ご家庭での介護加重の軽減のため随時利用が可能です。
5. 通所を利用される方のために、木古内町国民健康保険病院の併設として通所リハビリテーションを提供しています。

施設入所には、介護度３以上の方が対象となりますが、介護度１または２でも「やむを得ない事情により居宅での生活が困難であると認められる場合など」特例的に入所が可能な場合がありますので、ぜひご相談ください。

「いさりび」は、介護老人保健施設として発足しましたが、平成３０年に町内の介護老人福祉施設「恵心園」と合併しました。

私共職員一同は、これまでの両施設での経験を生かし、引き続き「地域の方々の幸せのために貢献する」ことを目標に、努力を重ねてゆく所存です。

皆様方には、今後とも運営にご理解とご協力をいただきながら、この施設をご利用くださるようお願い申し上げます。